アーカイブ | 10月 2016

  • 粉末剤リレンザの服用間隔について

     リレンザはインフルエンザウイルスに作用する治療薬です。薬効はノイラミニダーゼという酵素が主に気道内にある感染細胞表面からウイルスが離れることを阻害し、他の健常な細胞への感染するのを抑制します。このような特徴から、ノイラミニダーゼの影響を受けないC型インフルエンザウイルスには効果を持ちません。  粉末薬であるリレンザは服用方法にも特徴があり、経口投与による効果が低いため、薬を粉末剤として加工し吸入投与することが一般的です。このため、投与した薬がインフルエンザウイルスの増殖している上気道に速やかに到達し、薬の即効性を期待することができます。  服用間隔については、事前の予防用と感染後の治療用で用法が異なります。まず、インフルエンザウイルスに感染する前では、専用の吸入器を用いて1回10mgを1日1回、合計10日間粉末剤を吸入します。また、ウイルスに感染した後では、専用の吸入器を用いて1回10mgを1日2回、合計5日間粉末剤を吸入します。予防段階においては少量に薬を服用間隔を空けて長期間投与することになります。服用間隔は、製品記載では2時間以上空けることとされていますが、経験的に5~6時間程度空けることも薦められています。そのため、一日2回に服用を分けた場合には、朝夕で吸入することが一般的です。また、リレンザ自体には解熱作用は無いことから、この間に同時処方される解熱剤と組み合わせて症状を緩和する手法もしばしばとられています。  また、服用の際の副作用はほとんどありませんが、吸入薬であることから、喘息や呼吸器に影響の出るアレルギーのある方は念のための注意が必要です。この場合にはじん麻疹など、普段と異なる変化が起きるかを見極めることが大切です。